MinGW + MSYSを使った static版 ffmpegのコンパイル (その3:ffmpegの仮コンパイル)
個人的に最新リビジョンのffmpegをコンパイルしてみました。
Windows上で動作するstaticなffmpeg.exeを作ります。
その備忘録です。。。
■ffmpegの取得
ffmpegの公式HP FFmpeg Download and SVNからダウンロードします。
Subversion入れてSVNから最新リビジョンを取得してもいいのですが、
面倒くさいので同ページの"full checkout"から最新リビジョンをダウンロードします。
・ffmpeg-checkout-snapshot.tar.bz2をダウンロードします
※今回コンパイルに使用した2007/07/20版をこちらに置いておきます。。。
■ffmpegソースファイルの準備
ダウンロードした、ffmpeg-checkout-snapshot.tar.bz2をMSYSに持っていきます。
"C:\msys\1.0\home\[ユーザー名]"ディレクトリにコピーまたは移動します。
このディレクトリがMSYSで起動するshのルートになります。
次にMSYSを起動します。shが立ち上がります。
コマンドプロンプトが [ユーザー名]@[マシン名]~ となっているはずです。
ここで ffmpeg-checkout-snapshot.tar.bz2 を解凍します。
$ tar xjpf ffmpeg-checkout-snapshot.tar.bz2
■bash3.1のコピー
bash.exeがないとconfigureができません。
前々回で取得したbash.exeを先程解凍したディレクトリにコピーします。
・"C:\msys\1.0\home\[ユーザー名]\ffmpeg-checkout-2007-07-20"にbash.exeをコピーする
■ffmpegの仮コンパイル
ffmpegディレクトリに移動します。
$ cd ffmpeg-checkout-2007-07-20
static版を作るので以下のようにconfigureします。
$ ./configure --disable-shared --enable-static --enable-memalign-hack
configure結果が出るので、
static yes
shared no
を確認します。
makeします。
$ make
大量のwarningが出ますが気にせずしばらく待ちます。
コンパイルが成功したらインストールします。
$ make install
次に、
$ ffmpeg
として、ffmpegのヘルプが出てきたら仮コンパイル成功です。
ちなみに、ffmpeg.exeのファイルサイズは3.7MBです。
次回から外部ライブラリのコンパイルに入ります。
ではまたね。