ようこそ Users Voice へ ログイン | 登録 | ヘルプ

【マグネチックループアンテナ(MLA)10DFB R=161cmの試作と評価 (2)】


同軸ケーブル 5m×2の切り出しは終わりました。関西通信電線のケーブルは硬くて大変でした...

円(ループ)にしました。とても大きいです...



4.アンテナフレームの設計

ループになった同軸ケーブルを支えるアンテナフレームが必要です。

フレームの素材は全て塩ビパイプを使います。
ジョイントはU字ボルトとM6ボルトナットを使います。メンテナンスを考えて私はチョウナットを使います。

塩ビパイプは「必ず曲がります」ので、フレームを補強した作りにしました。


手書き設計図。ミミズ字で申し訳ない...




組み立てが終わったアンテナフレーム。やはり、でかいです...




同軸ケーブルを乗せてみた。





5.給電部を作る


給電パーツは、MP10とM型・T形国産同軸・コネクタージャック。


この、M型・T形国産同軸・コネクタージャック、メルカリで見つけたスグレモノ。

MLAの配線は、
【受信専用マグネチック・ループアンテナ】
の対象型(平衡型)とし、「Mコネ内で配線」します。

なので、従来の配線用タッパーも不要ですし、タッパーを保護するジンクスプレーも不要で、Mコネをこのジャックに接続するだけでOK。
取り外し簡単で、小型化に貢献しています。まさに私が求めていたものです。


Mコネでの苦労話は、
【Mコネ(同軸M型コネクタ)で苦労した】
でどうぞ。


アンテナフレームに給電部分が完成した同軸ケーブルをくっつけてみる。



給電部分です。



(追記)10DFBで試作したR=83cmのMLA。(実際に換えたMLA)


前回は、タッパー部分だけでしたが、全景です。




今回はここまで。
それではまたっ!




【マグネチックループアンテナ(MLA)の試作評価とその研究(コンセプトと研究に至るプロセス)】



1.はじめに

本格的な試作開始は2019/08からです。
それまでは、2014/02に試作した0号機を使っていましたが、当時のハンダ付け技術が未熟で、給電部分の断線が頻発したため、2019/08に初号機を試作するに至りました。

試作評価・研究を開始するにあたり、MLAの技術・理論は以下のHPを参考にしています。

【受信専用マグネチック・ループアンテナ】

【中波受信用 MLA について】

2014/02の0号機以前に試作したMALがジャンク箱に残ってました。見よう見まねで作ったものです。なんというか、アハハ物ですね...


0号機の実物はもう残っていませんが、刈谷市時代の0号機の写真です。



2.研究コンセプト

初号機を試作してみて、MALには何か無限の可能性を秘めてる予感がしたので、以下のコンセプトを決め、終わりのない研究を始めました。
(初号機の試作過程は別途ブログで書きます)

(1) 受信のみに特化し「非同調・非共振」であること
(2) 構造が単純であり小型軽量を目指す
(3) ループ(円)を可能な限り保持するよう努力する
(4) 基本的に対象型(平衡型)を試作する(※1)がこれ以外の方法(※2)でも試作する
(5) 既存の結果を鵜呑みにせず自ら実験すること

(※1)研究準備として「対称型・不平衡型」の受信状況を比べ、S/N比の良い「対称型(平衡型)」を試作することに決めました。0号機は不平衡型でした。
(※2)YouLoopなど。△Lopp7はアクティブ同調型なので対象外。

【DIY: How to build a Noise-Cancelling Passive Loop (NCPL) antenna (YouLoop)】

【A20 新しい概念のループアンテナ Youloop 注目を浴びる】


3.MLAとの出会い

2014/02
当時(でもw)、数十年ぶりにBCLラジオを購入。

台湾製の SANGEN ATS909xです。


次に、受信アンテナをどうするかあれこれ考慮しました。
その時は刈谷市のレオパレスに住んでいたので、ワイヤーアンテナは最初に除外。
小型・軽量で感度の良いものはないか?と探した結果、以下のHPに遭遇、MLAに辿り着きました。

【受信専用マグネチック・ループアンテナ】


試作するための設備も環境も無かったので、とりあえず簡単に作れそうな「不平衡型」を試作することにしました。

Mコネも無く、ケーブルも大昔に作った
【WILLCOM用23段コーリニアアンテナ】
の余り(5D2V、5D5FA)しかなく、8DFB-LITEは新規購入しました。

刈谷市時代の0号機。R=88cm程です。


給電部分はMコネを使わず引き込み線に直接ハンダ付けしています。
当時は、タッパーをジンクスプレーで保護していなかったで、半年毎に交換してました。
タッパー(ポリプロピレン)は紫外線を浴びると硬化し、ちょっとした刺激で粉々にに割れてしまいます。

(動画)0号機で受信したSIBC(Solomon Islands B.C.) 5020kHz。ソロモン諸島からの放送です。


この後0号機は、刈谷市→東京都江戸川区→愛知県小牧市→名古屋市中村区 と引越先で活躍しましたが、2019/09 その役目を終えました。

中村区での最後の姿(2019/08)。江戸川区でMコネ化しました(2014/05)。


(Mコネ化:MP8の恥ずかしいお話はまた別途ブログで書きます)


長くなりましたが、私のMLA研究に対する基本的な方針は以上になります。

それではまたっ!




【マグネチックループアンテナ(MLA)10DFB R=161cmの試作と評価 (1)】



1.10DFBで試作する動因

1FキッチンにYAESUのFRG-7を設置した際、最初はお蔵入りの、8DFBで試作したR=86cmのMLAを繋げていました。
引き込み線が少し長い(約11m)せいか、13MHz以上のハイバンドと中波の受信感度が良くありません。

そこで、10DFB R=83cmで試作した、これまたお蔵入してたMLAに換えてみました。

8DFB R=86cmのMLA。



径は異なりますが、10DFBで試作したR=60cmのMLA。



給電部分がタッパーの古い作りになってます。こちらは実際に換えたMLA。



(タッパー:ポリプロピレンは紫外線にとても弱いので、亜鉛入り塗料を塗布して保護する必要があります)


なんとなんと!全体の感度がS2以上アップ、中波からハイバンドまで満足のゆく受信結果となりました。

「同程度の直径で同軸が太ければ感度が上がる」ことが証明できたようです。



8DFBと10DFBの違い。細い方が8DFB-LITE(FUJIKURA)、太い方が10DFB(関西通信電線)



(動画)10DFB R=83cm MLAで受信したブラジル局 R.Voz Missionaria


そこで、この10DFBを使って、過去最大直径のMLAを試作しようと思いつきました。



2.MLAの直径R決め

しかしである...

10DFBはとても高価なケーブルでありまして、いままで手が出ずに購入を控えておりました。
今回は思い切って、Amazonで切り売り10mを購入!(税込¥7200 ...あぁ)

これを5m×2にして、名古屋用と実家用のMLAを2本試作します。

円周=π×R の公式から、
直径Rは、500cm÷π≒160cm になります。チャレンジするには丁度よい直径です。



3.同軸ケーブル切り出し

メーカーは関西通信電線でした。
本当はフジクラを使いたいのですが、値段がほぼ倍になるのでこれで我慢です。


切り出し開始。関西通信電線のケーブルは固くて取り回しが大変...ちょっとした武器になります(マジで)




今回はここまで。それではまた!




【Mコネ(同軸M型コネクタ)で苦労した】


別途ブログに書きますが、マグネチックループアンテナ(MLA)を新規に試作しました。

同軸ケーブルを接続するためにMコネを使うのですが、価格高騰のためストック品を使ったり、Amazonで安い中華製を購入しました。

駄菓子菓子!
結構苦労したので備忘録として残します。


1.MP10


MLA本体のケーブルは10DFBを使用しました。
10DFB用のMコネを昨年、ヤフオクで購入済みだったのでコレを使うことに。

しかし、しかしである!
芯線が入らないのであるよ...


左が問題のMコネ。右は最近共立エレショップで購入したもの。明らかに、芯線ホルダのサイズが違う!


仕方がないので、芯線をヤスリでゴシゴン約1時間半、削りましたがな!



10D2V(あるのか?)なら多分、大丈夫でしょう。

Amazonで見かけるMP10、ほとんどが10DFB入らないと思います。

値段は抜きにして日本製を購入した方が良いです。



2.MP5


MLAの引き込み線には、5DFBを使用しています。

MP5のストックが無くなったとこなのでAmazonで購入。ここでケチッたのが後悔の始まり...

これも芯線が入らない!!あぁ...


中華製MP5。芯線部分が狭い...


共立エレショップで購入したMP5。通常の芯線ホルダのサイズはこれなんです。


しかも網線ハンダ穴がデカすぎるよ...



ハンダでこの穴を埋めるのは多分ダメと思います。熱で線内部が溶けてショートする可能性があります。

さらに...


線全体を包む穴が狭く被覆に食い込みます。



ハッキリ言って「使い物になりません」!

なので、MP5は銀メッキの日本製を買い直しました。

安物買いの銭失いとはまさにこのことで、MP5も値段が高くでも日本製を購入しましょう。




それではまたっ!!




【テスト】アンテナ関連ブログを作りました。

アンテナ関連記事を掲載する予定です。
投稿日時 投稿者 mafactory | コメント数:0