1.アンテナマスト
結論から言えば、値段が高くてもアンテナ専用マスト(ポール)を使いましょう。
DXアンテナ リブパイプ3.5m(2本継ぎ)MZ-350
(画像) Amazonで購入。内側も亜鉛メッキされています。2本継ぎですが、これが意外とメンテナンス(特に下ろす時)に役立っています。
ケチって「物干し竿」を使うとこんな目に遇います。止めましょう。
(画像) 折れましたよ...危ない危ない!
今どきの物干し竿、見かけステンレス製っぽく見えますが、実はスチールにステンレス「シール」を巻いてるだけで、内側はスチールむき出しなので「錆びます」!!
なので、錆で内側の強度が落ちて、確実に折れます。試験的スポット設置なら良いですが、長期設置の場合は止めましょう。
2.マスト垂直結合
アンテナマストとMLAのアンテナフレームを結合するのですが、垂直に結合します。
マスト垂直固定金具(横と縦のジョイント)を無理やり使ってもいいのですが、本来の用途でもなく勿体ないので、今回はスチールラック連結用パーツを使います。
(画像) おなじみのマスト垂直固定金具。
ドウシシャ ルミナスラック スチールラック連結パーツ ポール径25mm 補強パーツ IHL-LCN2S
(画像) 今回は径がほぼほぼ合致したのでこれを使いました。
3.設置完了!
完成しますたっ!!
(画像) こんな感じです。存在感あります!
4.評価
【中波受信用 MLA について】
にあるように、「MLA は、ループ内を通じる磁界波が受信電流になりますから、受信電流 (=受信感度) はループ面積に比例」します。
(画像) 直径1.1mを基準にすると面積比はこのようになります。
2倍以上の面積比があり、実際の受信感度はS2~3上昇しています。特に、60m以下のローバンドや中波では抜群の威力を発揮しています。
【MW】ABC (Australian Broadcasting Corporation) 4QN North Queensland 2024/02/10 (動画あり)
その他の要因として、以下が考えられます。
(1) 同軸ケーブルがより太くなった(8Dから10D)
(2) 引き込みケーブル長が6m以下である(8mを越えると感度が急激に落ちます)
基本的にノイズが少ないアンテナなので、感度が低い場合にプリセレをかますことも可能だと思います。(ただし、10~20dB位が限界かと...)
おさらになりますが、MLAを実装する時の注意点です。
・可能な限りループ(円状)を保持するよう努力すること
・ループ内には何も無いこと(特に金属はダメ)
・給電点の電気的ロスを可能な限り減らすこと
・引き込みケーブルはできるだけ短くすること
掲載が大変遅れましたが、以上で今回試作したマグネチックループアンテナ(MLA)の評価を終わりたいと思います。
それではまたっ!