公開 2008-12-25 09:05 投稿者 mafactory
タグ

WILLCOM用外部アンテナ 1/4λスリーブアンテナ(インタフェースコイル付き)の制作

以前制作したスリーブアンテナですが、エレメント長が10(cm)でしたので

(以後、1λスリーブアンテナと称します)、レドームが大きくなってしまいました。

今回は、エレメント長を1/4にしてコンパクトサイズのスリーブアンテナを制作したいと思います。

 

■材料と工具

・材料

1. 75Ω同軸ケーブル   数m (S-4C-FB)
2. Φ1.6ホルマル線 インタフェースコイルとして使用
3. ハンダ
4. 塩ビパイプ Φ16 10〜15cm レドームとして使用
5. レドームの上下栓 2コ
6. つり下げ用のワイヤー 1本
7. つり下げ用フック 1コ
8. ビニールテープ 少々
9. 誘電体 プチプチシート 少々
10. アンテナキャリングケース(アンテナ台) 1個
11. LAN用ケーブルステッカー 2個

1および3、4については、ホームセンターで購入しました。

同軸ケーブルについては20(m)で¥2,000でした。

5〜7,10,11は100円ショップ(ダイソー)で購入しました。

ホルマル線については、23段コーリニアアンテナで余ったものを利用しています。

 

パイプ用の滑り止めです。

サイズはΦ20〜Φ30なので少々大きめですが、

最初から穴があいているのでケーブルを通すにはバッチリです。

この栓はアンテナ下部に取り付けます

 

この栓はアンテナ上部に取り付けます。

 

ネジ式ワイヤー。これは1本入りです。

今回のスリーブアンテナはコンパクトサイズなので、

ワイヤー長20(cm)、太さ1(mm)にしました。

 

 

・工具

1. ノギス(最小読取値:0.05mm)
2. ケーブルカッター
3, カッターナイフ(大型のもの)
4, ハンドドリル(つり下げワイヤーの穴用)
5. ハンダごて(出力:100W程度)
6. 巻尺

材料と工具が揃ったので早速制作します。

 

■アンテナのパーツ

エレメントと引き込みケーブルは一体ですので、

ラジアル            1コ
インターフェースコイル   1コ

となります。

■パーツのサイズ計算とアンテナの制作

ノースリーブアンテナの制作データページから、最も有効なエレメント長を10(cm)とします。

10(cm)を1λ’と仮定してS-4C-FBの短縮率を計算します。

 

・波長

1λ=300/1900(MHz)=0.1579(m)

 

・短縮率

1λ’/1λ=0.0100(m)/0.1579(m)=0.63=63(%)

妥当な数値なのでこれをS-4C-FBの短縮率とします。

 

k1=0.63 (S-4C-FB)

k2=0.97 (銅線)

 

[エレメント]

エレメント長の計算。

×k1÷4 = 157.89(mm) × 0.63 ÷ 4 = 24.7(mm)

今回は被覆を全て取り去ります。

 

 

ハンダ代を2(mm)とります。。

 

[ラジアル]

ラジアル長の計算。

×k2÷4 = 157.89(mm) × 0.97 ÷ 4 = 38.3(mm)

5D-2Vから切り出しします。

ケーブルより少し大きめに広げて差し込みます。

ハンダ代でハンダ付けして、指定の長さになるようにビニールテープで固定します。

 

[レドーム]

塩ビパイプを切り出します。今回は11(cm)にしました。

切り出し後はヤスリで切り口を整えます。

 

 

[つり下げ用ワイヤーの取り付け]

上部の栓にかからない位置に穴をあけてワイヤーを通します。

 

 

[アンテナの格納]

アンテナ部をレドームに格納します。

誘導体としてプチプチシートを巻きます。

 

こんなにコンパクトになりました。

 

[インタフェースコイル]

アンテナ for PHS/WILLCOMのパフォーマンスを極限まで引き出すツール/WILLCOM用外部アンテナの製作

さんのページから、ケーブル制作を参考にします。

同軸部分の長さ(A)を25(mm)として計算します。

 

A/k1+B/k2=1λ

なので、

0.025/0.63+B/0.97=0.1579

B/0.97=0.1579−0.0397=0.1182

従って、

B=0.1182×0.97=0.1147(m)=114.7(mm)

となります。

網線ハンダ代・・5(mm)

芯線ハンダ代・・2(mm)

指定の長さでホルマル線を切り出しします。

ハンダ代を網線2(mm)、先端1(mm)としてケーブル先端を切り出しします。

コイル状にしてハンダ付けします。

 

[アンテナ台]

今回はアンテナ自体を持ち運びし易くするため、アンテナそのものをケースに格納しました。

このケース自体がアンテナ台になります。

格納状態です。

 

開けてみました。

 

インタフェースコイルを固定しています。

 

アンテナを外に出す時は蓋にあけた溝にケーブルを差し込みます。

 

ケースの蓋を閉じます。

 

実機をケースの蓋の上におきます。

 

これで今回の1/4λスリーブアンテナの制作は終了です。

次回は、1λスリーブアンテナと1/4λスリーブアンテナの性能比較を行います。

 

それではまた。。。

 

コメントの通知

この投稿にコメントが付いた場合にメールを受信するには、登録してください。ここ

また次のフィードから、お気に入りのRSSリーダーを使って最新の状態を知ることもできます。 コメントのRSSフィード

コメント

コメントはありません
どのような感想ですか?
(必須)
(オプション)
(必須)